イースターも終わり、ポーランドもやっと春の陽気になってきました。夏時間に切り替わり、この1週間ほどで午後7時くらいまで明るくなり、街歩きが楽しくなるこの季節におすすめの展示会をセレクトしました。旅をしたら、その土地のギャラリーや美術館にぜひ訪れてみて。アートにふれるだけでなく、その場所に行くまでの道のり、風景、そして建物や展示されている空間も楽しめます。初めて出会ったアーティストとの出会いがあなたの生活の特別なエッセンスになりますように。
01 ワルシャワ近代美術館 Museum of Modern Art in Warsaw
ワルシャワ中央駅から徒歩でいける、ワルシャワ近代美術館。現在3つの展覧会、「Making Use. Life in Postartisti」「WHY WE HAVE WARS」「Bread and Roses」が5月1日まで開催中です。併設された「BOOKOFF」ではアート・デザイン・建築関連の書籍が充実。カフェ「EMSEN」ではドリップコーヒーや自家製ケーキも楽しめます。
Museum of Modern Art in Warsaw
所在地:Emilii Plater 51, 01-001 Warszawa
営業時間:12:00 – 20:00 定休日:月曜日
入場料:無料
02 ザヘンタ国立ギャラリー Zachęta – National Gallery of Art
サスキ公園の向かいにあるザヘンタ国立ギャラリーはポーランドのアーティストはもちろん国内外の現代アーティストの企画展を中心に展示。今月は「MAGDALENA WIĘCEK /AFFECTING THE EYE 」(4月13日まで)、「WOJCIECH ZAMECZNIK / PHOTO-GRAPHICS」(4月24日まで)、今最も勢いのあるポーランドの絵本イラストレーターをフューチャーした「I READ HERE. Contemporary Polish illustration for children」(5月8日まで)など3つの企画展が開催中で見応えたっぷり。ギャラリー内にある「ZACHĘTA’S ART BOOKSHOP」で大人でも思わず欲しくなるような、ポーランドアーティストによる子供向けの絵本をぜひチェックしてみて。
Zachęta – National Gallery of Art
所在地:Pl. Małachowskiego 3, 00-916 Warszawa
営業時間:12:00 – 20:00 定休日:月曜日
入場料:大人15 zł (木曜日は入場無料)
03 ウジャドゥスキー城現代美術センター Center for Contemporary Art Ujazdowski Castle in Warsaw
ワジェンキ公園の一角にあるウジャドゥスキー城現代美術センターは主に現代美術に特化した企画展のほか、インスタレーション、パフォーマンス、コンサート、現代音楽からアートフィルム上映などのイベントを随時開催しています。またアーティストの芸術活動の支援やサポートがをするA-I-Rラボラトリーの運営等、ワルシャワでの重要な美術機関でもあります。現在開催中の企画展は、Piotr Grabowski「VILLA STRAYLIGHT Chapter II」(4月17日まで)のほか、「OBJECTS DO THINGS」とAngelika Markul「What is lost is at the beginning」が7月31日まで開催中。建物内にはレストラン、カフェ、アートブックショップも併設。
Center for Contemporary Art
所在地:ul. Jazdów 2, 00-467 Warszawa
営業時間:火曜~日曜日/12:00 – 19:00 金曜日/12:00-21:00
定休日:月曜日
入場料:大人12 zł (木曜日は入場無料)
04 ラスター raster
ポーランドの最も勢いのある現代作家をかかえるラスターギャラリー。現在Maria Strzeleckaによる「The Footballer’s Wife」が4月2日まで開催中。 4月9日からは十数人による現代美術作家、現代写真家による「Salon of New Photography」が企画されている。この企画のために制作されたすべての作品は展示終了後に、Galeria Asymetriaにてオークションが開催される予定。
raster
所在地:ul. Wspólna 63, 00-687 Warszawa
営業時間:火曜~土曜日/12:00 – 18:00 定休日:日・月曜日
入場料:無料
05 ポーランド・ユダヤ人歴史博物館 Museum of the History of Polish Jews
2014年にオープンしたポーランド・ユダヤ人歴史博物館。国際的に活躍するフィンランド建築家ライネル・マハラマキ(Rainer Mahlamäki)による有機的な建築デザインも必見。常設展ではポーランド系ユダヤ人の中世から現代までの千年の歴史を旅します。常設展だけでなく様々な企画やイベントも開催され、4月25日まで「Presence/ Absence/ Traces. Contemporary Artists on Jewish Warsaw」、アメリカの芸術家フランク・ステラ展は6月20日まで開催されます。
Museum of the History of Polish Jews
所在地:ul. Mordechaja Anielewicza 6, 00-157 Warszawa
営業時間:月・木・金曜日/10:00 – 18:00(入場は16:00まで)
水・土・日曜日/10:00 – 20:00(入場は18:00まで)
定休日:火曜日
入場料:通常常設展は大人25 zł~ (木曜日は入場無料)
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06 ローカル30 lokal 30
二年前にセントラル地区に場所を移し、より広い空間となったギャラリーlokal 30。4月8日からはポーランドで初めて芸術家と受刑者による共同プロジェクト「INTEGRATED PARTICIPATORY ACTIVITIES」展が開催されます。このプロジェクトは今後もアーティストや社会活動家により様々なポーランドの刑務所にて講演やワークショップを開催、刑務所でのコミュニティ活動の普及を目指しています。
lokal 30
所在地:ul. Wilcza 29a/12, 00-544 Warszawa
営業時間:水・木・金曜日/12:00 – 18:00 土曜日/11:00 – 15:00
定休日:日・月・火曜日
入場料:無料
07 レトギャラリー LETO Gallery
ユニークなアーティストをかかえるレトギャラリーもワルシャワで外せないギャラリーのひとつ。コアなファンをもつイラストレーター・Aleksandra Waliszewskaも所属しています。現在は4月14日まで休館となり、4月15日19時からAleksandra WaliszewskaとSzczepan Twardochのコラボレーションによる映画「Piwnica」が上映予定。5月7日から「Black Hole Generation / Nuance Freshovosti」展が開催。
LETO Gallery
所在地:ul. Wilcza 29a/12, 00-544 Warszawa
営業時間:水・木・金曜日/12:00 – 18:00 土曜日/11:00 – 15:00
定休日:日・月・火曜日
入場料:無料
08 Kasia Michalski Gallery
昨年3月にオープンしたKasia Michalski Galleryではポーランド・グダンスク出身のアグニェシカ・ブシェシァニスカ(Agnieszka Brzeżańska)による「Matrix-Sratrix」展が5月25日まで開催中。彼女はワルシャワ芸術アカデミーを卒業後に、日本の東京芸術大学へ留学もしています。今回の個展では新シリーズのデジタルコラージュが展開されています。
Kasia Michalski Gallery
所在地:16 Poznanska Street, 00-680 Warszawa
営業時間:火曜〜土曜日/12:00 – 19:00
定休日:日・月曜日
入場料:無料