ポーランド映画の過去・現在・未来。「ポーランド映画祭2014」開催!

アンジェイ・ワイダや、ロマン・ポランスキー、クシシュトフ・キェシロフスキなど、映画界において独特の才能を生み出してきたポーランド。そんな「ポーランド映画」の傑作や隠れた名作を紹介してきた「ポーランド映画祭」が、今年も開催される。



年々注目を集めている本映画祭。昨年の第二回でプレミア上映された『イーダ』は、ファンの後押しもあって日本での劇場公開が実現し、ヒットに繋がったことも記憶に新しいだろう。

第三回目を迎える今年も、ベテラン勢から注目の新人まで、ポーランド映画の過去・現在・未来を知ることができる魅力的なラインナップが揃った。

ベテラン監督の作品では、『トリコロール』3部作などで知られるクシシュトフ・キェシロフスキの作品で、長く上映禁止となっていた『偶然』や、独特の映像世界が注目されるも、その政治的なメッセージにより亡命を余儀なくされた映画監督、イエジー・スコリモフスキの『手を挙げろ!』などが上映される。

毎年注目のポーランド映画が初上映されるジャパン・プレミアでは、ポーランドの映画祭で数々の受賞をはたしたトマシュ・ヴァシレフスキ『真夜中のふたり』、注目の若手監督アンジェイ・ヤキモフスキの『イマジン』の2作が上映される予定だ。昨年の『イーダ』に続き、今回の上映を機に日本での人気に繋がるか注目したいところだ。

 また特集上映として、ポーランド民主化25周年を記念して映画で戦後の歴史を振り返る「ポーランド民主化25周年記念特集」や、ウッチ映画大学の学長を務め、現代ポーランド映画界において大きな影響を与えたヴォイチェフ・イエジー・ハスの功績にフォーカスする「ヴォイチェフ・イエジー・ハス特集」なども開催される。

文化事業の一貫として、政府から映画制作に対して助成金が出るなど、国策としても映画を盛り上げているポーランド。今後、どんな才能が出てくるのか、この「ポーランド映画祭2014」でいちはやくチェックしてみては?

『ポーランド映画祭2014』
公式サイト
<東京>
11月22日(土)-11月28日(金)1週間モーニング上映 
12月13日(土)-12月26日(金) 2週間限定開催
会場:渋谷シアター・イメージフォーラム 
<京都>
12月2日(火)、12月4日(木)
会場:同志社大学