現代美術作家の今村遼佑さんは2016年夏から1年間、ポーラ美術振興財団の助成を受けてワルシャワに滞在。滞在中は国際的に活躍するポーランド作家のミロウワフ・バウカ(Mirosław Bałka)のゼミに通いグループ展に参加したり、ワルシャワ美術アカデミーの学生とのワークショップや、Arman Galstyan Galleryで二人展を行うなどしてきた。 続きを読む 今村遼佑「くちなしとジャスミンのあいだに」
「ART & DESIGN」カテゴリーアーカイブ
見たことのない冬景色。待望の新刊、空中写真家カツペル・コヴァルスキ『OVER』
20年以上前から空に魅せられ、パイロットの資格をもちパラグライダーを専門にパラモーターを駆使してポーランドの空の上から撮影し続けてきたカツペル・コヴァルスキ(Kacper Kowalski)。 続きを読む 見たことのない冬景色。待望の新刊、空中写真家カツペル・コヴァルスキ『OVER』
ペットボトルのジャングルが見せてくれる夢 re4rest (リフォレスト)
リサイクルゴミとして捨てられていくペットボトルやプラスチック容器をつかい熱帯雨林に生息する植物たちを見事なまでに再現。ポーランド人アーティスト、カリーナ・クロラック(Karina Królak)と、パトリツィア・スミルノフ(Patrycja Smirnow)による「re4rest(リフォレスト)」プロジェクトでは使い捨てのペットボトルが新しい種となり、エネルギー与えてくれるオブジェに生まれ変わりました。
今年の初めにスタートした「re4rest(リフォレスト)」プロジェクト。スタジオいっぱいに集められたペットボトルやプラスチック容器。実在する熱帯雨林の植物を忠実に再現するため、植物図鑑等を参考にしたという。 続きを読む ペットボトルのジャングルが見せてくれる夢 re4rest (リフォレスト)
パヴェウ・ヤシュチュク Paweł Jaszczuk <¥€$U$(ジーザス)>
パヴェウ・ヤシュチュク Paweł Jaszczuk:ワルシャワ出身。オーストラリア・シドニー留学を経て、2004年ー2012年まで日本に滞在、現在はワルシャワ在住。東京での一連の活動は「Salaryman」(モレルブックス/イギリス)、「Kinky City」(Dienacht Publishing/ドイツ)、「Everything you do is a balloon」(Lieutenant Willsdorff出版/フランス)で見ることができる。 続きを読む パヴェウ・ヤシュチュク Paweł Jaszczuk <¥€$U$(ジーザス)>
ポーランド南部・カトヴィチェ、建築デザインスポット8選
ポーランドを代表する工業地域としても知られるポーランド南部のカトヴィチェ(Katowice)。かつては炭鉱の街として発展してきたことで、戦後の環境汚染が深刻な問題になったことも。その後、石炭の使用減少や公害の原因となる工場が閉鎖していくなかで徐々に改善。現在では観光都市・文化都市として進化しています。
高速列車ペンドリーノ(EIP)を利用すれば、ワルシャワからは約2時間半。カ トヴィチェの魅力のひとつが新旧の建築群です。EU資金の恩恵によりポーランド全土に文化施設が建てられているなか、カトヴィチェでも建築ラッシュが続きました。ここではバウハウス型モダニズム建築から現代建築まで、おすすめの建築スポット8つご紹介します。top photo by Monika Magdalena Zając
01 カトヴィチェ国際会議センター(Katowice International Conference Centre/ ICC)
ワルシャワを拠点とする建築家集団 JEMSによって2015年に建てられたカトヴィチェ国際会議センター(ICC)。傾斜面、屋根、階段、テラスは緑色で覆われています。自然とアバンギャルドを結びつけ、重工業で発展してきたカトヴィチェのイメージを柔らかく、未来を見下ろす新しい建築景観が生み出されました。 http://www.mckkatowice.pl/en/
所在地:plac Sławika i Antalla 1, 40-166 Katowice
02 シレジア美術館(Silesian Museum Katowice)
1929年に設立されたシレジア美術館。戦後1986年に修復され、2007年より新館を建設プロジェクトが開始、2015年に完成。1999年に閉鎖された炭鉱の跡地に建設され、かつてのポストインダストリアルの風景を損なわないよう、建物はガラスキューブの構成のみ、代わりに地下13メートルまでの展示スペースがつくられました。鉱山シャフトのタワーのシルエットはシレジアの風景の特徴的なシンボル。
https://muzeumslaskie.pl/pl/
所在地:Tadeusza Dobrowolskiego, Katowice, Poland
03 スポデク(Spodek)
UFOのような形状から、フライングソーサー(空飛ぶ円盤)を指す<Spodek>(ポーランド語でソーサーを意味する)とつけられた多目的アリーナ複合施設。建築は1964年から始まり1971年に完成。カトヴィチェの象徴的な存在でもある建物です。
http://www.spodekkatowice.pl/
所在地:Spodek, aleja Korfantego 35, 40-005 Katowice
04 ポーランド国立放送交響楽団(National Polish Radio Symphony Orchestra)
ポーランド南部シレジア地方出身の建築家Tomasz Koniorによって2014年に完成。シレジアの伝統的な建築に由来した赤いレンガで覆われたオブジェクト。またこの形状により、優れた音響を備えた建物の中心にあるグランドコンサートホールは、建物の内にある建物として機能し、外部からの音は届かなくなります。
http://www.nospr.org.pl/en/
所在地:plac Wojciecha Kilara 1, 40-202 Katowice
05 スーパーユニット (Superjednostka・Superunit)
世界で初めての巨大住宅建築といえば、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)の作品のひとつユニテ・ダビタシオン(Unité d’Habitation)。60年代のポーランドにおいても多くの影響をあたえました。このポーランド最大のアパートメントはこのアイデアを拝借し建設は1967年にはじまり、1972年に完成。長さ187.5メートル、地上15メートル、地下200軒のガレージ。 762のアパートでは最大3千人まで住むことができます。
ワイダスタジオにて制作されたショートフィルム<Superunit>
所在地:aleja Korfantego 24, 40-001 Katowice
06 CINiBA(Information Centre and Academic Library )
ここでも使用されているシレジア地方特有の工場用の赤レンガ。ワルシャワのHS99スタジオによって2011年に建てられました。幾何学的に配置された4000もの垂直な窓により、昼光と夕暮れ後では異なる印象を与えます。
http://www.ciniba.edu.pl
所在地:Bankowa 11, Katowice, Poland
07 住宅地 Osiedle Tysiąclecia
カトヴィチェの北西部にあるポーランド最大の集落。ポーランドの建築家であり都市計画者でもある著名なヘンリク・バススコ(Henryk Buszko)も開発チームの重要なひとりであり、最も有名な作品のひとつ。この大規模な開発は50年代後半から行われ、その中心地には80年代後半に建築されたトウモロコシ型のブロックビルが並ぶ。この開発地域にはカトヴィチェの人口の8%が住んでいるといわれています。
所在地:Osiedle Tysiąclecia
08ーカトヴィチェの歴史地区 Nikiszowiec
カトヴィチェ南に位置するかつての鉱業地帯。1910年に炭鉱の労働者とその人々の家族のため、伝統的な建築様式に基づいて建てられた、レンガ造りの住宅地。2000年初期には、軽犯罪が起こるような少し危険な地域でしたが、2011年に歴史的モニュメントとして認められました。そして、いまでは古い街なみに魅了されたアーティストが集まりだし、多くの文化イベントが行われ、当時の面影を残しながら歴史を体感できるとして、観光客があつまるようになっています。
所在地:40-423 Nikiszowiec, Katowice, Poland
ボレスワヴィエツ陶器のリズム
日本でも人気の高いポーリッシュポタリー。ポーランド南西部の陶磁器の街<ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)>でのセラミック生産は2世紀にわたって続いています。ボレスワヴィエツ陶器のマニュファクトラ社(Manufaktura Boleslawiec)とワルシャワとクラクフの間にある街、ケルチェのデザイン研究所(Instytut Dizajnu w Kielcach)が主催した展覧会<Akord. Praca, precyzja, produkt ・コード(和音)。仕事、精密、製品>がウッチデザインフェスティバル2017(10月3日~8日)にて開催されました。 続きを読む ボレスワヴィエツ陶器のリズム
ヴェロニカ・ゲンシツカ WERONIKA GĘSICKA
ヴェロニカ・ゲンシツカ WERONIKA GĘSICKA:1984年ヴウォツワヴェク(Włocławek)出身。ワルシャワ在住。写真家・アーティスト。ヴェロニカはワルシャワの芸術アカデミーのグラフィックを専攻し、同時にワルシャワの写真アカデミーを卒業。
<Traces /痕跡>シリーズでは、1950年から60年代にかけてのアメリカの匿名のアーカイブ写真を歪ませることによって超現実的で不安定なイメージをつくりだした。 続きを読む ヴェロニカ・ゲンシツカ WERONIKA GĘSICKA
どう生きて、どう過ごす。これからのデザイン。ŁDF2017
今年で11回目を迎えるデザインの祭典、ウッチ・デザイン・フェスティバル(ŁÓDŹ DESIGN FESTIVAL)が10月3日から8日までの6日間に渡り開催された。 続きを読む どう生きて、どう過ごす。これからのデザイン。ŁDF2017
脱出部屋にようこそ・Escape Rooms I Pop Up Gallery
今月末までの期間限定、ポップアップギャラリー”エスケープルーム (Escape Rooms)”。通りかかったついでに入ってみたら思いがけず面白く、つかの間の現実逃避を楽しめた。 続きを読む 脱出部屋にようこそ・Escape Rooms I Pop Up Gallery
ワルシャワ ギャラリー ウィークエンド 2017
ワルシャワ最大のアートの祭典、ワルシャワ ギャラリー ウィークエンド 2017 (Warsaw Gallery Weekend 2017)が始まりました。このイベントを皮切りに、プライベートギャラリーが一斉に新しい展覧会を開催。 続きを読む ワルシャワ ギャラリー ウィークエンド 2017