日本でも人気の高いポーリッシュポタリー。ポーランド南西部の陶磁器の街<ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)>でのセラミック生産は2世紀にわたって続いています。ボレスワヴィエツ陶器のマニュファクトラ社(Manufaktura Boleslawiec)とワルシャワとクラクフの間にある街、ケルチェのデザイン研究所(Instytut Dizajnu w Kielcach)が主催した展覧会<Akord. Praca, precyzja, produkt ・コード(和音)。仕事、精密、製品>がウッチデザインフェスティバル2017(10月3日~8日)にて開催されました。
展覧会のタイトルにある、コード、あるいは和音、とは異なる高さの音の重なりのこと。ボレスワヴィエツ陶器の生産に関わるー特に装飾に関わる人々に焦点をあてています。
複雑なセラミックス技術、装飾プロセス、そして最終的に完成したプロダクト、これらの工程のすべての重なりを視覚的に私たちに提示します。
ボレスワヴィエツ陶器の特徴でもある模様の多くは伝統的なスタンプ技術を用いて手作業で絵付けされています。バルト海の海綿スポンジの動きや痕跡はすべてカウントされ、固定パターンを従順に貫きながらリズミカルに装飾されていきます。
繰り返しのジェスチャーの結果でもある”リズム”。自動的に行われる手作業と機械的作業との間の境界とはなんだろう、と間接的に私たちに問いかけます。
:Akord. Praca, precyzja, produkt
キュレーター:マルタ・ダホヴスカ(Marta Dachowska)、マグダ・ガズル( Magda Gazur)
関連記事リンク:
ルネッサンス! 一味違うボレスワヴィエツ陶器を求めているひとへ
伝統工芸の新たな一歩「ポーランドのテーブル(Polski Stół )」