ハンドメイドのノートブックNOTESIDŁA

スマホやタブレットが普及しても普段の生活の中でちょっとしたメモやアイデアをささっと書き留めるにはやっぱり紙のノートがいい 。そこでぜひ手に取ってもらいたいのが、ワルシャワに拠点を置くインディペンデント出版社パピロヴスカ(Wydawnictwo Papierówka)から発売されたハンドメイドのノートブック「ノテシドゥワ(NOTESIDŁA)」。

© Papierówka
© Papierówka

2013年に出版社パピロヴスカ を立ち上げたマリア・シュトムプカ(Maria Sztompka)とデザインスタジオ・プロヴィゾルカ(Prowizorka Studio)の、アネタ・レヴァンドヴスカ(Aneta ewandowska)とヤチェック・アンブロジェヴスキ(Jacek Ambrozewski)の3人によって生まれたプロジェクト。厚口のボード紙の表紙に丁寧に刷られたシルクスクリーンプリント。中身はライトグレーのリサイクル紙を使用したプレーンなつくりで 用途を選ばない。おすすめは糸かがり綴じでつくられた200頁シリーズの限定プリントのもの。サイズは大・中・小とあり100冊限定で各背表紙にナンバリングされている。手間がかかる糸かがり綴じによって丁寧につくられたノートはフラットに開くため書きやすく、とっても丈夫。

共にワルシャワ芸術アカデミー(Academy of Fine Arts in Warsaw)を卒表し、日々クリエイトする生活の中でノートはごく当たり前の必需品という彼らにとって、ノートブックの制作はごく自然の流れだったよう。ペインターでもあるマリアのインスピレーション、グラフィックデザイナーのアネタとヤチェックが形にする。ブックデザイン科を卒業し製本技術のスペシャリストでもあるアネタがシルクスクリーンのプリント作業を全て担当するのも、どうしても譲れないこだわりがあるから。

この冬の新作にはクリスマスカラーの緑と赤のパターンやヘリンボーン柄をモチーフにしたものが登場。次回のコレクションでは素材や触れた時の質感にこだわったシンプル&ミニマムなノートブックを構想中とのこと。自分たちが欲しいものをつくる、そのシンプルな想いの中に秘められた情熱。「NOTESIDŁA」のノートを使い続けるうちに愛着が湧いてくるのもそんな作り手の気持ちが伝わってくるからかもしれない。詳細はこちら(ポーランド語)

NOTESIDŁA