150年の歴史・ポーランドガラス製造メーカーJuliaの新たな実験

クリスタルガラスの製造の地で知られるポーランド南西部ドルヌィ・シロンスクにて、創業150年の歴史をもつ老舗クリスタルガラスメーカーJulia（ユリア）社。シレジア地方特有の複雑な歴史のなか柔軟性をもちながら、素晴らしいガラス製造の伝統を築きあげています。

今月開催された、ポーランド最大のデザイン見本市ウッジデザインフェスティバル2016（ŁDS2016）でユリア社は全く新しいタイプのプロダクトを披露。かつて19世紀にはヨーロッパや米国の王室や貴族の屋敷へ届けられ、伝統的な装飾カットが印象的なユリア社のクリスタルガラス。こういった新しいプロダクトの発表の流れはポーランドの伝統工芸でもあるガラス芸術の新たな挑戦でもあり、大胆で斬新な試みともいえます。

THE METROPOLIS
シンプルにまっすぐに流れる線、クリスタルにくっきりと彫られた平行な模様。その垂直の装飾が多くの光を集め、テーブルの上で輝く都会のネオンのように、その時々に違った輝きをみせてくれる。Designed by: Sebastian Pietkiewicz

THE CULT FORMS

クラシックなミルク瓶をもとにした素朴なフォルムと、繊細なカットガラスが絶妙なバランス。

かつてのピクルスを入れるボトル。はちみつやキャンディを入れても。

ビール瓶もこんなにコンテンポラリーに。

かつてのミルク瓶、ビールやウォッカ、キュウリのピクルスのためのボトルをクリスタルガラスで再現。古典的でノスタルジックなフォルムや装飾アクセントがとっても新鮮。Designed by: Sebastian Pietkiewicz

THE PATCHES

伝統的なクリスタルガラスの概念を否定したシリーズ。まるで無秩序にパッチされたような装飾カットがとてもユニーク。Designed by: Sebastian Pietkiewicz

THE ETHNO
古典的なガラスカットを用いながら、ポーランドの民族アートをミニマムに表現したシリーズ。Designed by: Elżbieta Trzewiczek-Pietkiewicz