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「シンドラーのリスト」跡地に新たなギャラリー

映画「シンドラーのリスト」のロケ地としても有名なクラクフではオスカー・シンドラーが経営していたホーロー工場の跡地に、クラクフ歴史博物館が2010年にオープンしています。その博物館に隣接するクラクフ現代美術館MOCAKの敷地内に、まだ少しだけ改築中の素敵な建物を見つけました。
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Aneta Grzeszykowska / 死と乙女

ポーランドの現代美術家、アネタ・グシェコフスカ(Aneta Grzeszykowska)の展覧会がザヘンタにて開催中。タイトルは「Death and the Maiden(死と乙女)」、フランツ・シューベルトが1824年に作曲した作品からきています。

テーマは身体とアイデンティティ、そして死とセクシュアリティの関係を探求していて、ここ数年の彼女のビデオ作品である”ブラック”シリーズから始まります。ギャラリー内に設置された3つの真っ黒な箱型ミニシアターではそれぞれBlack (2007), Headache (2008),  Bolymorphia (2010)を見ることができ、いずれもアーティストの白い裸体が暗闇の中でパントマイムのように演じる姿は、死を彷彿させる恐怖とともに奇妙な美しさを感じました。また今回の展覧会のために作成された写真シリーズ”Negative book”は、ネガフィルムを現像した陰画のままプリントされているもの。写真の中の彼女自身だけが陰画でなく処理されているからか、日常のシーンを写しているのに不思議な日記をみているよう。

Aneta Grzeykowska2012 / 2013 Negative Book #65
Aneta Grzeykowska2012 / 2013 Negative Book #65
1974年生まれのアネタはポーランドの現代美術において最も重要な機関ともいえるラスター世代のアーティスト。自己のアイデンティティと自己消去といった問題を探求するために、写真、ビデオ、デジタルを使用している。今後も目が離せないアーティストのひとり。

アネタ・グシェコフスカ(Aneta Grzeszykowska)死と乙女・Death and the Maiden 2013年4月12日から6月2日まで Zachęta – National Gallery of Art  Aneta Grzeszykowska