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Krakow Photomonth Festival 2013

5月16日からポーランドの古都クラクフで、クラクフ写真月間フェスティバル(Krakow Photomonth Festival 2013)が始まりました。これから1ヶ月に渡り、街のあちこちで20以上の各美術館やギャラリーでは写真の企画展が開催され、ワークショップやアーティストたちとのディスカッション、キュレーターツアー等の様々なプログラムが用意されています。 続きを読む Krakow Photomonth Festival 2013

ポーランドデザイン巨匠二人のレコードジャケット展

その昔、胸をときめかせながらレコード屋めぐりをして買い求めたアナログのレコード。そのジャケットデザインとともに今もなお手放せない人もいるはず。30センチの正方形の中に、音楽とデザインとタイポグラフィーが完璧に共存している。そんな時代を超えて愛される名盤が勢揃いしたレコードジャケット展がKordegardaギャラリーにて開催中。 続きを読む ポーランドデザイン巨匠二人のレコードジャケット展


土曜日はBio Bazar

毎週土曜日に開かれている「ビオ バザール(Bio Bazar)」。年々、ポーランドでもオーガニックやビオへの関心が高くなってきました。昨年に比べてビオバザールも朝早くから多くの人が訪れるようになり、お魚は朝の9時頃には売り切れてしまうほど。小さな有機農家の野菜や、自家製ソーセージやベーコンも見逃せません。 続きを読む 土曜日はBio Bazar

Aneta Grzeszykowska / 死と乙女

ポーランドの現代美術家、アネタ・グシェコフスカ(Aneta Grzeszykowska)の展覧会がザヘンタにて開催中。タイトルは「Death and the Maiden(死と乙女)」、フランツ・シューベルトが1824年に作曲した作品からきています。

テーマは身体とアイデンティティ、そして死とセクシュアリティの関係を探求していて、ここ数年の彼女のビデオ作品である”ブラック”シリーズから始まります。ギャラリー内に設置された3つの真っ黒な箱型ミニシアターではそれぞれBlack (2007), Headache (2008),  Bolymorphia (2010)を見ることができ、いずれもアーティストの白い裸体が暗闇の中でパントマイムのように演じる姿は、死を彷彿させる恐怖とともに奇妙な美しさを感じました。また今回の展覧会のために作成された写真シリーズ”Negative book”は、ネガフィルムを現像した陰画のままプリントされているもの。写真の中の彼女自身だけが陰画でなく処理されているからか、日常のシーンを写しているのに不思議な日記をみているよう。

Aneta Grzeykowska2012 / 2013 Negative Book #65
Aneta Grzeykowska2012 / 2013 Negative Book #65
1974年生まれのアネタはポーランドの現代美術において最も重要な機関ともいえるラスター世代のアーティスト。自己のアイデンティティと自己消去といった問題を探求するために、写真、ビデオ、デジタルを使用している。今後も目が離せないアーティストのひとり。

アネタ・グシェコフスカ(Aneta Grzeszykowska)死と乙女・Death and the Maiden 2013年4月12日から6月2日まで Zachęta – National Gallery of Art  Aneta Grzeszykowska